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バーコード管理による在庫管理の重要性と作業効率

BLOG 2025/07/30

EC(電子商取引)市場の拡大に伴って、在庫管理や物流の効率化はビジネスの成長に欠かせない要素です。その中でも「バーコード管理」は、業務の自動化やミス削減、作業効率向上に大きく貢献しています。

この記事では、在庫管理におけるバーコード管理がもたらす作業効率の違いについて、分かりやすく解説します。

EC商品の特性と在庫管理の重要性

EC事業では、店舗での販売と違い取り扱う商品で以下のような特性があります。

多品種・小ロットで頻繁な商品の入れ替え、新商品の投入
ECでは、アパレル、家電、日用品、食品など多種多様な商品を扱うことが一般的で、1商品あたりの在庫数は少なくSKU(品目数)が非常に多い傾向があります。また、トレンドや季節、キャンペーンに合わせて新商品が頻繁に追加され、既存商品の入れ替えも多く発生します。

・商品ごとに異なる管理情報、注文は単品・少量が中心
扱う商品の種類によって、サイズ、色、賞味期限、ロット番号など、商品の種類毎に管理すべき情報が異なります。また、一度の注文で複数の商品を組み合わせて購入されることが多く、ピッキングや梱包作業の複雑さが増します。

・返品・交換対応の多さ
実店舗では洋服を試着したり現物を確認して購入出来ますが、ECでは商品が届いてから想像と違う等の理由から返品や交換の発生率が高い傾向があります。それにより、在庫の出入りが頻繁になり、保管場所が複雑になる傾向があります。


ECではこれらの特性があるため、正確で効率的な在庫管理が求められます。

バーコード管理の基礎と進化

バーコード管理とは、商品や在庫にバーコードを印字または貼付してスキャナーやスマートフォンで読み取ることよって、入出庫や在庫数、商品の移動履歴などを正確かつ迅速に管理する方法です。
従来はJANコードなどの一次元バーコードが主流でしたが、近年はQRコードなどの二次元バーコードの活用が広がっています。

・一次元バーコードと二次元バーコードの違い
一次元バーコードは横方向の線と空白で構成されており、主に数字や英字など限られた情報しか記録できません。例えば、JANコード、EANコードなどが挙げられます。

一方で、二次元バーコードは縦横のマトリクス状に情報を記録でき、一次元バーコードの数十倍~数百倍の情報を格納する事が出来ます。例えば、QRコード、DataMatrixなどが挙げられます。

二次元バーコードによる作業効率の違い

二次元バーコードは一次元バーコードに比べて多くの情報が記録されている事から、作業効率において、以下の違いがあります。

・情報量の違いが生む効率化
一次元バーコードは「商品番号」や「価格」など、限られた情報しか記録できません。一方、QRコードなどの二次元バーコードは、「商品名」や「ロット番号」、「有効期限」、「製造元情報」、「保管場所」など、複数の情報を一つのコードにまとめて記録できます。

・作業時間の短縮
一度のスキャンで多くの情報を取得出来る事から、例えば入庫作業時に「商品番号」「ロット番号」「入庫日」などを一つずつ入力する必要がなく、QRコードを一回スキャンするだけで全ての情報が自動で登録される事により、作業時間が大幅に短縮されます。

・ヒューマンエラーの削減、トレーサビリティの強化
手入力や複数回のスキャンが不要になるため、入力ミスやスキャン漏れといったヒューマンエラーが大幅に減少します。また、商品の移動履歴やロット管理も二次元バーコードなら一元的に管理できるため、万が一のリコールやトラブル時にも迅速な対応が可能です。

・スマートデバイスでの運用が容易
二次元バーコードは、専用のバーコードリーダーだけでなくスマートフォンやタブレットのカメラでも簡単に読み取れるため、現場での運用が柔軟になります。例えば、倉庫内で棚卸しを行う際もスマホ一台でスムーズに作業が進みます。

EC事業者と物流会社における効果

ここまで、在庫管理におけるバーコード管理の重要性、バーコードの種類や作業効率の違いについてご説明致しましたが、続いて、バーコード管理におけるEC事業者と物流企業への効果は以下の通りです。

・EC事業者での効果
EC事業者は、商品の仕入れから販売、出荷までの一連の流れを管理します。バーコード管理を導入することで、「在庫数のリアルタイム把握」や「入出庫作業の効率化」、「在庫切れや過剰在庫の防止」「顧客への迅速な発送」が可能となり、顧客満足度の向上やコスト削減につながります。

・物流会社での効果
物流会社はEC事業者から預かった商品を保管し、注文に応じてピッキング・梱包・出荷を行います。バーコード管理を導入する事により、「ピッキング作業のスピードアップ」や「棚卸しや在庫移動の正確性向上」、「作業員の教育コスト削減」「トレーサビリティの強化」など、現場の作業効率が大幅に向上します。


ECで扱う商品は多品種・小ロット・頻繁な入れ替え・多様な管理情報が特徴であり、在庫管理の難易度が高いためバーコード管理の導入効果が非常に大きい分野です。EC事業者と物流会社が連携してバーコード管理を行うことで、在庫管理や物流の最適化が進み、ビジネスの成長を強力にサポートします

DCXでは一次元バーコードだけでなく二次元バーコードにも対応しておりますので、EC事業者の適正な在庫管理に貢献出来ます。ご不明な点等ありましたら、是非、当社へお問い合わせ下さい。