BLOG 2024/08/22
ECサイトにおいて、在庫管理や発送業務などの物流フルフィルメントは、ビジネスの成否に大きく関わってきます。そのため、委託する際の物流会社の選定は、複数の角度から慎重に判断する必要があります。
具体的にどのようなポイントで選定すればよいのか、以下の4つの視点で説明します。
委託する物流会社の物流リソースは、商戦期におけるフルフィルメントの品質や、今後のビジネスの拡大において欠かすことはできません。
そのため、多様な物流ネットワークや倉庫などの物流施設、そして十分な作業オペレーターなど、一定以上のリソースを持っている会社を選ぶことで、物流の安定性をより高めることができます。
輸送手段と物流ネットワーク
商品を輸送する際には、トラック、船舶、飛行機など様々な輸送手段をネットワークとして組み合わせることになります。多様な輸送手段を活用することによって、購入者への配送はもちろん、海外サプライヤーからの輸入、倉庫への搬入、そして店舗や海外配送に至るまで、ECビジネスのサプライチェーン全体をより効率化することができます。
人的リソース
物流会社は、倉庫の事務スタッフ、作業スタッフ、ドライバーなど一定規模の人的リソースを有しています。ノウハウのあるスタッフによって、商品の受け入れ、保管、仕分け、配送などの物流業務が確実に実行されるとともに、顧客企業からの問い合わせについても迅速に対応することができます。
倉庫施設
商品の保管や仕分けを行うためには、専用の倉庫施設が欠かせません。これらの倉庫は、商品の保管やフルフィルメントをスムーズに行う設備が設けられており、効率的な物流業務に繋げることができます。
物流会社は、在庫を正確に管理するための倉庫管理システム(WMS)や、配送状況を確認するための輸送管理システム(TMS)を持っており、その状況を顧客企業に提供することができます。
作業や配送の状況がどのような進捗であるのか、在庫数はいくらあるのかなど、リアルタイムな状況を確認したり、蓄積されたデータを分析したりすることができるシステムを持っているのか、確認することが必要です。
ECビジネスにおいて、商戦期の注文ボリュームの増加や突発的な作業の発生は避けることができません。
このような場合、迅速に対処できないと、購入者の満足度を低下させるだけではなく、ビジネスやブランドへの信頼を毀損してしまう恐れも生じてしまいます。
そのため、倉庫担当者にすぐに確認を取ることが可能で、かつ、作業現場と連携して対応が可能な物流会社を選ぶことが重要です。通常期にはスムーズに物流が流れている場合でも、イレギュラー時にどのような対応ができるのかは、あらかじめ確認しておくことが必要です。
アイテムの取り扱い方法に対する注意や、注文を受けてから発送するまでの日数の短縮、梱包や出荷ミスなどの低減など、物流会社の品質管理に対する取り組みも選定の際の重要な要素になります。
特に、ECビジネスでは物流作業の迅速性や正確性が求められるため、日々の改善やそのための体制の構築が大切です。
実際の倉庫施設を見学することで、倉庫での物流改善に対する具体的な施策や、ノウハウなどを確認することができまので、必要に応じて物流会社に依頼するとよいでしょう。
以上のとおり、4つの視点でECの物流フルフィルメント委託に関する物流業者の選定のポイントをまとめさせていただきました。
物流業者は、一度決定してしまうと変更には時間と労力がかかってしまいます。また、物流品質や経験の有無は実際に倉庫を見てみることで分かることも多いと言えます。
そのため、上記のようなポイントを検討要素として意識した上で、信頼性の高い物流業者を見極めて慎重に選ぶことが重要になります。