BLOG 2024/06/20
日本通運では、Shopifyと在庫や注文などのデータが自動連携された、クラウド型の物流Webアプリ「DCX」を提供しています。
「DCX」では基本的なWMS(倉庫管理システム)の機能を備えた上で、お客様自身で在庫管理を行う"クラウドサービス"と、物流フルフィルメントそのものを日本通運の倉庫に委託する"アウトソーシングサービス"の2種類に分かれています。
どちらのサービスも場所やデバイスや時間の制約はなく、インターネットに繋がっていれば、いつでもどこでも利用することが可能です。
今回紹介するのは、上記の2つのサービスのうち、お客様自身がShopifyの在庫管理を行う"クラウドサービス"になります。
どのような仕組みが備わっていて、どういった特徴があるのか、具体的に見ていきましょう。
DCXのクラウドサービスでは、Shopifyの在庫管理の機能だけではカバーできない以下のような仕組みを提供しています。
そのため、Shopiyそのものの機能と組み合わせることで、より効率的な物流フルフィルメントを実施することができます。
保管場所の管理と出荷時の自動引当て
DCXでは、倉庫や保管場所のエリアを細かい住所として区切ることができる「Binコード」という仕組みを持っています。
入庫作業の際にアイテムとBinコードを紐付ければ、「どのアイテムがどこにいくつあるのか?」といった在庫の詳細情報が一目で分かるようになります。
もちろん、注文オーダーをShopifyから受信した場合には、どのBinコードのアイテムと引き当たったのかもすぐに把握できるため、出荷作業が大幅に効率化されます。
消費期限やロットNoの管理
Shopifyでは、消費期限やロットNoなど、商品特性に応じた個別の情報を登録することができません。
そのためDCXでは、食品や化粧品といった消費期限管理が必要なアイテムに対して、入庫時に追加登録を行い、その情報を在庫データとして管理することができます。
また出荷時には、消費期限が短い在庫から順番に発送したり、逆に後から入庫された在庫から発送したりするなど、Shopifyを運営するお客様自身が自由にやり方を選択することができます。
納品書の簡易なカスタマイズ
DCXでは、出荷時にカートンに同梱する納品書をカスタマイズすることができます。
例えば、上部に自社のロゴを入れたり、フォントの大きさを変更したり、さらには下部にイラストやブランドメッセージを入れたりするなど、自由にレイアウトを調整することができます。(※利用プランによって利用可能な機能は異なります)
そのため、納品書をカスタマイズするためのアプリを別途インストールする必要がなく、より低コストかつ簡易に運用を行うことが可能です。
送り状番号の連携
注文に出荷後に送り状番号を購入者へ知らせる場合、Shopifyの自動配信メールの機能を活用すれば、簡易に連絡メールを配信することができます。
一般的には、送り状発行アプリを活用することでこの作業を効率化することができますが、送り状発行アプリに設定されていない配送業者の場合、Shopifyに個別登録した上で、発送日ごとの管理を行わなくてはなりません。
DCXでは、注文ごとに送り状Noを登録し、Shopifyに自動配信する仕組みが備わっているため、購入者への自動メールを配信しつつ、発送日ごとの送り状Noを一括管理することができます。
前項のWMSとしての機能に加えて、DCXのクラウドサービスでは、利用を開始する時も開始した後も簡易にサービスを利用することができます。
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クラウドサービスを自社のWMSとして利用していく中で、ビジネスが拡大して物流フルフィルメントをアウトソーシングする必要が生じた場合も、データを引き継いだままアウトソーシングプランに変更することができます。
アウトソーシングプランでは、契約後、日本通運の倉庫内の準備を整えた上で、委託する在庫を移管いただければ最短1~2週間程度で在庫管理や物流フルフィルメントを開始することができます。
そして在庫や日々の出荷進捗の状況は、クラウドサービスと同様、在庫一覧機能やダッシュボード機能で遠隔地からでも確認することが可能です。
もちろん日本通運では、国内1,100拠点を超える営業倉庫と様々な物流ネットワークでお客様の物流をサポートすることができるため、ロケーションや物流拠点が増加しても全く問題ありません。
自社で行うShopifyの在庫管理や物流フルフィルメントに課題を抱えていたり、より効率化を図っていきたい方は、是非、こちらからDCXのクラウドサービスをご確認下さい。