BLOG 2023/04/24
Shopifyにおける物流フルフィルメントとは、Shopifyストアの在庫を管理し、購入者の注文を受けてから梱包などの出荷作業を行い、そして購入者の元へ配送するまでの一連の流れを指します。また、お届け後の返品やカスタマーサービスの対応までも含まれる場合もあります。
Shopifyの物流フルフィルメントは、購入者の顧客体験を高めるための重要な要素の1つになります。
というのも、迅速で正確な物流フルフィルメントが実施されることによって、配達された時の満足度やサイトへの信頼度が高まる可能性が期待できるからです。
逆に、注文してから出荷までに何日も要したり、出荷ミスがあったりするなどスピードや精度が不十分な場合には、購入者の不満が生じてリピーターの減少やネガティブな口コミの発生につながるリスクもあります。
そのためShopifyストアの運営では、サイトそのもののデザイン性や使い勝手や、集客のためのマーケティングやブランド施策と並行して、物流フルフィルメントについても十分に考慮しなければなりません。
Shopifyの物流フルフィルメントは、自社で実施することも、フルフィルメントサービスの代行が可能な物流企業に委託することもできます。ただ、アイテム数や注文オーダーのボリュームが増加すると、作業がより複雑かつ煩雑になってくるため、物流企業に委託するパターンが多くなります。
その一方で、外部委託であるが故にリアルタイムな状況が見えにくいことから、品質やサービスに不安を感じてしまうこともあるでしょう。
では、Shopifyの物流フルフィルメントを委託する場合、どのような視点でどうやって導入を検討すればいいのでしょうか?
Shopifyの物流フルフィルメントサービスは、物流企業や倉庫会社、そしてベンチャー企業まで様々な専門の会社が提供しています。
それぞれに特徴はありますが、物流フルフィルメントの根幹である「スピード」や「正確性」などを考慮しつつ、次の3つの視点で検討したほうがいいでしょう。
Shopifyとデータ連携したWMS(倉庫管理システム)を持っているか?
Shopify物流フルフィルメントにおける在庫や注文の管理では、WMS(倉庫管理システム)の導入が欠かせません。加えて、Shopifyで登録された商品マスタやロケーション、そして在庫数や注文オーダーなどを自動連携しているWMSのほうが、より効率良く正確に処理を進めることができます。
特に在庫数が実際のアイテムと異なると、在庫がないのに注文を受けてしまったり、在庫があるのに在庫不足が表示されたりするなど、サイトそのものの信頼性を左右する状況が発生してしまいます。
そのため、キャンセルの場合の在庫処理も考量した上で、なるべくリアルタイムにShopifyと連携したWMSがあるかどうかは確認したほうがいいでしょう。
また、在庫数だけではなく作業状況の進捗がすぐ把握できる機能もあれば、遠隔地の倉庫であっても安心してフルフィルメント状況を確認することができます。
フィジカルな物流の提供力は十分か?
ECサイトの場合、アイテムが倉庫に届いても即日入庫ができなければ、販売のタイミングが遅れることによる機会損失が発生します。
加えて、注文オーダーを受けてから発送までに何日もかかってしまうと、購入者によるキャンセル増加の可能性が高まるとともに、満足度の低下につながる恐れもあります。
そのため入庫も出荷も、ともに即日で実施可能な企業のほうが売上に関するリスクは少ないと言えます。
また、商戦期やスポット的な販売はもちろん、ビジネスが拡大した時にも、十分な倉庫面積や作業オペレーターを抱えている専門業者のほうが、今後の拡張に対する心配は少なくなります。
経験やノウハウなどの実績があるか?
ShopifyなどECに関する物流フルフィルメントは、注文オーダーごとに対象アイテムを保管場所からピッキングし、サイズ別のカートンに梱包し、送り状を貼付して出荷する作業を1件ごとに実施する必要があります。
また保管の際も、アイテム単位に分けて設置することに加えて、先入先出しや消費期限も正しく管理しなければなりません。
そのため、EC業務における物流フルフィルメントの経験が少ないと、正しくアイテムを管理できずに在庫差異が多発したり、出荷作業に時間を要したりしてしまいます。
十分な経験やノウハウを持っているかどうかは、実際に倉庫を訪問して作業状況を確認することで把握が可能なので、必要に応じて依頼してみるのもいいでしょう。
Shopifyフルフィルメントの外部委託では、業者が決まると、大きく分けて次の 3 ステップで運営を開始できます。
1. Shopifyの商品マスタをWMSと連携
まずは、Shopifyの商品マスタとWMSを連携させることが必要になります。
WMSに商品マスタを登録してShopifyと紐付けるやり方もありますが、Shopifyで登録した商品マスタをそのままWMSに流し込み、自動で登録したほうがより確実です。
また登録後も、リアルタイムにマスタ更新が可能であるかという点や、入庫や在庫管理のために下書きやアーカイブの状態でも商品マスタとして管理が可能かどうかという点は、委託する業者のWMSによって異なるため、あらかじめ確認したほうが無難です。
2. 移管するアイテムの在庫数をWMSに登録
商品マスタの登録が終了すると、アイテムを倉庫に移管の上、WMSで入庫登録を実施します。
通常、入庫登録が完了するたびに、WMSからShopifyへ在庫データが自動連携されるため、その段階からShopifyでの販売が可能になります。
尚、消費期限やロット管理が必要なアイテムの場合は、商品に表示された内容を確認しつつWMS側でその情報を登録して管理することになります。
3. Shopifyサイトの注文オーダーを連携
Shopifyで注文があると、その情報がWMSに連携されます。
WMSとの注文オーダーの連携は、一定時間ごとに一括更新されるバッチ処理の仕組みと、数秒ごとにリアルタイムに更新される仕組みのいずれかになります。
委託する企業によって異なりますが、キャンセルや注文の更新を考慮するならば、リアルタイムのほうがより正確な出荷に繋げることができます。
日本通運では、Shopifyとリアルタイムにデータ連携した物流Webアプリ「DCX」を活用し、お客様向けに物流フルフィルメントのサービスを提供しています。
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月間数万件の出荷があるECサイトのフィルフィルメント実績や、全国で1,100拠点以上の営業倉庫などの施設を基に、数多くのお客様へShopifyの物流フルフィルメントを実施しています。
加えて、即日の入庫や当日午前中オーダーの当日出荷はもちろん、日々の在庫数や作業進捗をDCX上でリアルタイムに確認することができます。
事前に複数の倉庫の見学も可能ですので、物流フルフィルメントに委託を検討されている方や既存の物流フルフィルメントに課題を感じられている方は、是非お問い合わせください。
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