米国輸出輸入検査について
2015年07月08日
米国貨物税関検査(HOLD)について
米国輸入・輸出貨物税関検査(HOLD)についてご案内申し上げます。
2001年9月11日に勃発したテロ事件を背景として発足したアンチテロリズム改善策の一端として米国は2013年よりUS Customs(米国税関)、Department of Agriculture(農務省)そしてImmigration Naturalization Service(移民局)を統合し、Department of Homeland & Security(国防省)傘下にUS Customs & Border Protection (CBP)を設置しました。
この新組織CBPは、米国海運輸入貨物対する税関検査(HOLD)を実施しており、およそ45%の米国輸入貨物がその検査対象となっているのが現状です。現在、米国輸出の貨物につきましても、検査対象となっております。
検査は大きく次の様に分別されております。
- CET (Contraband Enforcement Team) Examination
*ランダムに実施されるX-ray検査
*コンテナをデバンした上で実施されるPhysical検査 - USDA (US Department of Agriculture) Examination
*書類検査
*コンテナをデバンした上で実施されるPhysical検査 - Intensive Examination.
*通関書類を対象とした検査(Physical検査)
1 )CET(Contraband Enforcement Team)Examination
税関システムに送信されたデータを基にランダムに、もしくはデータに不審な点が発見された場合に実施される検査のことで、本船が米国に入港してから1週間以内にX-ray検査が行われます。
*通常ランダムに実施されるX-ray検査
貨物保留期間:本船入港後5日~7日
*コンテナをデバンし、内容点検した場合
貨物保留期間:X-ray 検査終了後5日~7日
2 )USDA (US Department of Agriculture) Examination
税関システムに送信されたデータから、食品輸入が確認された場合に実施される検査です。(引越貨物、薬品関係貨物がよく対象となります。)
95%は書類審査ですが、CET検査と同様、実際にコンテナを開けて内容を検査する場合があります。コンテナの種類によっても貨物保留期間は異なります。
*書類検査
貨物保留期間:書類受理後3日~5日
*コンテナをデバンし、内容点検した場合
貨物保留期間:書類審査後5日~7日
3 )Intensive Examination
通関書類審査の結果実施される検査で、Physicalな検査が実施されます。
貨物保留期間:本船入港後5日~7日
*尚、ターミナルにおける貨物保管料金は別途発生いたします。
混載コンテナが検査対象となった場合には、弊社は、対象コンテナの検査に掛かった費用全額を物量按分(RT単位)してご請求させていただきますので、ご理解とご協力を請け賜わりたく、お願い申し上げます。