国際輸送をつなぐモーダルシフトでCO₂削減と安定輸送を実現

鉄道コンテナ輸送への切替で、輸出入貨物の国内輸送を効率化

課題

国際輸送に伴う国内輸送区間(港湾〜内陸の工場・倉庫間)では、海上コンテナをそのままトレーラーで運ぶドレージ輸送が一般的に用いられてきた。しかし、トラック1台で運べるのは海上コンテナ1本のため、輸出貨物が増大する局面では車両台数も比例して増やす必要があるが、ドライバー不足や労働基準法改正による拘束時間の規制で、長距離のドレージ輸送は難しかった。

輸入側でも、20フィートコンテナの運賃が40フィートに対して7割程度と割高なうえ、東京湾〜長野間(片道250km)のような長距離トレーラー輸送はコスト・効率の両面で課題が大きかった。あわせて、トラック輸送はCO₂排出量も大きいため、環境負荷低減の観点からも、ドレージ輸送に依存する体制の見直しが求められていた。

NXソリューション

  • 北海道から九州まで、全国120カ所のコンテナ取扱駅を活用し、発着地に近い駅を組み合わせた多様なモーダルシフトルートを設計。
  • トラックのGPS同様、鉄道輸送区間もトレースシステムで貨物の現在地をリアルタイムに把握できる体制を整備。
  • 大量輸送から小ロット、冷凍・チルドまで、幅広い貨物に対応するコンテナ・機材ラインアップを展開。
  • 既存物流体制を大きく変えずモーダルシフトに移行。港湾〜内陸間の輸送区間のみを鉄道に置き換える設計で、お客様のオペレーション変更を最小化。
  • 輸出・輸入の用途に応じて、ダイレクト輸送とクロスドック運用の2方式を使い分けて効率化。
  • 事例① ダイレクト輸送(鹿島臨海工業地区→東京湾、輸出)

    鹿島臨海工業地区の工場から東京湾までの輸出貨物については、従来は全区間をトレーラーによる海上コンテナドレージで輸送していたが、神栖駅(鹿島)から東京貨物ターミナル駅までの区間を鉄道輸送に切り替え。ISO規格の国際海上コンテナ(20ft/40ft)をそのまま鉄道に積載することで、積み替えなしで大量貨物を短時間で効率輸送できる体制を構築した。
  • 事例② クロスドック運用(東京湾→長野、輸入)

    東京湾〜長野間(片道250km)の輸入貨物については、従来は全区間をトレーラーで海上コンテナをドレージしていたが、東京港CYでの通関後、東京貨物ターミナル駅で海上コンテナの中身を鉄道用5トンコンテナへ積み替える「クロスドック運用」を導入。北長野駅経由で長野地区へ配達する2日完結のスキームを設計した。

ベネフィット

ダイレクト輸送(事例①)では、輸出貨物のリードタイム短縮とコスト削減を同時に実現したうえで、定時性のある輸送と、積み替えを伴わないことによる貨物ダメージリスクの回避にもつながった。クロスドック運用(事例②)では、20ftコンテナドレージで生じていた運賃の非効率を解消しつつ、従来のトレーラー輸送と大差ないリードタイムと定時性を維持できている。

いずれの方式も、低公害・道路交通渋滞緩和への貢献に加え、トラック輸送のドライバー不足の問題(労働基準法改正への準拠)への対応も同時に達成している。

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