自動車部品物流の高機能ソリューションでコスト低減と効率化を追求
門前倉庫・自動車特化システム・国際複合輸送で、グローバル調達のEnd to Endを支援

自動車セットメーカー(OEM)/自動車部品メーカー
課題
自動車産業では、新車種立ち上げ時に販売台数の見込みと実績がずれることが多く、当初の計画通りに部品が供給されても、生産現場の実情と合わないことが多かった。需要変動に応じた柔軟な部品供給が求められるが、計画と実物量のギャップを埋めるために、緊急チャーター便や航空輸送による部品輸送に頼らざるを得ず、非効率な物流が発生していた。
また、EV量産開始に伴い、輸入部品(リチウムイオン電池等)の取扱が増加し、新たなグローバルサプライチェーンの構築も必要となっていた。さらに、多数のサプライヤーをまたぐ部品調達では、輸送・配車の効率化と、部品単位でのトレーサビリティ確保も求められていた。
NXソリューション
- 工場隣接に門前倉庫を設置し、調達物流をワンストップで対応する体制を構築。ミルクラン、在庫管理、JIT納入、海外フォワーディングを組み合わせ、周辺付帯作業であるアッセンブリー、加工、性能検査プロセスにも対応。
- 受発注システムやバンニングプランシステムを、自動車部品に特化した形で導入。部品メーカーへの発注・引取から倉庫での詰め替え、配車、コンテナ積載まで一貫対応。
- アジア・北米・欧州など、日系自動車メーカーの主要生産工場分布に合わせて現地拠点を展開。工場直結のグローバルネットワークを構築。
- 拠点間を結ぶ国際輸送では、アジア⇔欧州の鉄道輸送や、アジア域内の高速フェリーによる工場直送ルートなど、コスト・リードタイム・環境負荷のバランスを取った複合一貫輸送を設計。
- サプライチェーン全体の効率化のため、重心分析ツールにより最適な物流拠点ロケーションを算出。輸送ルートを考慮した改善提案により、脱炭素化トレンドに合致した拠点配置・輸送ルート設計もサポート。
事例① EV部品のEnd to End調達物流支援
EV(電気自動車)の量産開始にあたり、輸入部品の取り扱いが増加したため、新たなサプライチェーンの構築を検討。輸入部品が海外で船積みされてからセットメーカーの組立ラインに届くまでの一連の工程について、港でのドレージ、倉庫業務、セットメーカーへのシャトル便をNXが一貫管理する体制を構築。着地側には積送モニタリング担当者を配置し、本船動静やCYからの納入スケジュールを把握する仕組みを整備。倉庫には自動車産業特化WMSを実装し、セットメーカーの生産管理システムと連携させた。
事例② TMS導入による部品単位での輸送状況管理と工数削減
効率的な部品調達体制の構築を目的に、TMS(トラックマネジメントシステム)を導入。協力会社を含む全車両にGPSを実装し、車両単位ではなく部品単位で輸送状況を管理する仕組みを整備。あわせて、引取先・納入時間・場所等の条件から最適な配車プランを自動生成する配車計画の自動化も実装した。
ベネフィット(Results)
門前倉庫を起点とした調達物流のワンストップ化や自動車部品特化システムの導入により、工場の納入要件に合致した細やかなオペレーションを実現。積送在庫まで含めた在庫の過不足管理が可能となり、緊急チャーター便や航空輸送に頼ることなく、要件に合わせてJIT納品できる体制を構築した。さらに、TMSによる部品単位でのトレーサビリティ確保により、遅延や欠品の予兆を早期に把握し、組立ライン停止を未然に防ぐ対応が可能となった。配車計画工数の削減を通じて物流コスト競争力の強化にもつながっている。
これらの取り組みは国内外の自動車メーカー16社・関連サプライヤー1,000社以上の取引実績へと発展し、現在も拡大を続けている。



